タイトル

祖母はボケたくはないと強く思っていたようで、死ぬまではっきりと意識があり。入院後は○○はどこそこに置いてあるから持ってきて だの、誰それに何言うた言われたいうんをしっかり覚えとった。
そして、自分が長くないのを悟り、棺おけにはコレを入れてとか、この服着せて棺入れてとか、遺影はこの写真使てとかも事前にきちんと決めとったと聞かされた。「死ぬ準備」というと、どこか自殺っぽく後ろ向きで悪そうなイメージを持たれそうやけど、これは残される遺族の為にも、自分自身の別れのセレモニーを円滑に進めるにもとても重要な事というのを今回痛感させられた。
人間誰しも永遠に生きられない。どんな人も必ず別れの時がやってくる。その時に備えて行動することは、「死」がテーマのようでいて、実質的には「如何にして生きるか」という、凄く前向きなことなんやわ。