みんな準備しとったんや

一旦家に帰り、細々とした用事を片付け、葬儀場へ向かった。葬儀屋と明日の通夜、明後日の葬式の件を詰めていく。今朝打合せたのが、まるで虫が知らしたような形になった。
姉は飛行機を取ろうとしたが、突然の事なのと日曜の最終便ということもあって飛行機が取れなかったらしい。新幹線もギリギリらしく、バタバタとしとった。お坊さんが来て、お経を唱えた。その後、交代で夕食を取った。

姉が新大阪へ着く時間を見計らって迎えに行った。新大阪から戻る車中で、姉から「もう長くないから、喪服の準備をしておくように」というメールを受信していたことを聞かされた。姉に電話した時にそんなに驚いてなかった理由が分かった。各自が祖母の死に備えていたのだ。鷲だけが奇跡を信じて、死への心構えができていなかった。

父と姉が今晩は葬儀場の遺族控え室に泊まることになった。母と鷲は家で寝た。