映画の感想1

お前映画見とう場合か!と怒られるかもしれんが、鷲にとって映画の存在は大きい。

「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に(原題:THE SECRET OF MY SUCCESS 1987)⇒マイケル・J・フォックス主演。

カンザスの大学を卒業し、ニューヨークに出てきたブラントリー・フォスター(マイケル)は就職口の会社が乗っ取りで無くなってしまい、叔父(伯父?)の経営する会社に赴き、何とか文書係として採用してもらう。
ある日、社長の妻ヴェラ(マーガレット・ウィットン)の運転手役を任され、そのままヴェラに気に入られる。文書係として社内郵便の配達を管理していく内に、会社内の欠点が見えてきたブラントリーは、社員が解雇され空室になっていたオフィスに「カールトン・ホイットフィールド」として潜り込む。カールトンはどんどん斬新な提案をしていくが、突然現われた新人に不審に思った上層部から任されクリスティ(ヘレン・スレーター)はカールトンをスパイする。

以前に見たことがある映画なのにまた見たのは、単にタイトルを忘れとったいうんもあるが、テーマが今まさに鷲が憧れる内容やったから。
彼はコネの入社とは言え、会社の底辺文書配達として働き、同時にスーツ組としても働いて、会社の上から下まで全体像を見ていく。文書配達では改善点の発言の場すら与えらないが、スーツ組に潜り込んで会社を変えていこうとする。最終的には彼の人柄・才知もあって、乗っ取られかけていた叔父の会社を救うことになる。

この話途中までは鷲とかぶる。コネ入社をしたものの最底辺の扱い。それでも改善すべき点をバンバン提案していった。社会経験が浅く、下っ端だからこそ見える社内の欠点を分析して、職場の飛躍・発展にはどうすればいいかを常に考えていた。
ただこの映画みたいには行かなかった。結局鷲は潰された。

IKE男さんは分かると思うが、前職場の営業はエリア別で担当しとったが、脳が炭化Mの担当A社と上司Iの担当B社が目と鼻の先にあるというのに、全く気付いてなかった。鷲がB社に連れていってもろた時に、
「ここMさんの担当のA社ですよ。」と教えると、
「えっ。何回か来たけど全然気付かなかった。」と言われてずっこけた。
小さい会社ではちょっとした無駄でも大きいもの。今までMもIも気付かなかったというのが信じられん。A社前からB社の看板見えるし、B社行くにはA社の前通るのに。なんたる無駄な。

鷲は営業・業務・配送の社内とお客様とのバランスに気を配っていたが、上層部にかき乱されて結局中途半端に孤軍奮闘状態になって、逆に不利な立場になってしまった。例えて言うなら、順路に従って回っとったら、逆行する団体が前からやってきて、気付けば鷲が逆らっている悪者みたいになってしまう感じ。

マイケル・J・フォックスは「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」のイメージが強いせいか、さっぱりと後味の良いサクセスストーリーに仕上がっている。