鬱陶しい『性別の壁』

転職フェアでの一件もそうやけど、性別やら年齢やら自分でどうしようもないことで切られる理不尽さは、切られたことがないと中々分からんものやと思う。

鷲は自分が住んどう神戸については誇りを持っとって、普段神戸以外の人には原則神戸の良い点しか言わない。
ところが、神戸『市』となると話が違ってくる。鷲自身は東神戸在住やからそれほどの関連はないが、神戸市交通局要するに地下鉄は山手・西神線は6両の内1両、海岸線は4両の内1両が女性専用車両になっている。

この女性専用車両は他の社局と違い、


平日休日関係なし 初電〜終電まで    という恐ろしく狂った設定になっている。


他の社局のように、朝ラッシュ時の都心方面のみいう設定やったらまだしも、365日の終日ともなると、何の為の女性専用かと思う。イベント開催時で大混雑したら解除するという全くもって意味不明な運用をしている。こんなんただの女性向けのサービス車両としか思えない。
そもそも「車内迷惑行為防止(痴漢な)」の為にというタテマエで導入されておきながら、終日空気輸送の海岸線の4分の1実に25%が女性専用のスペースになる。

このことは経済学的な観点で見ると酷く男性差別な事が分かる。

例えば、グリーン車や指定席は通常の料金に、それぞれの差額料金を支払うことで利用可能となる。通常の便益に対して多くの満足が得られるサービスは、その差額を負担すれば誰でもサービスを受けられる。
しかし、この女性専用車両というのは神戸の例で言うと、同じ運賃を支払いながら、女性は6両(4両)であるのに男性は5両(3両)しか乗車機会がなく、明らかに不当である。もっと言うと同じ運賃負担で女性の方が1両分着席機会も増えるのである。

痴漢対策というが、神戸市営地下鉄では以前に、盲目の男性が苦労して乗車ルート覚えた車両が女性専用になり、いつもの如く乗車した時に、それを見た駅員が乱暴に引き摺りだした事件があった。女性専用車両には障害者であっても男性単独であったり、男性障害者を男性介護者が付き添う場合は乗車できない。この男性は苦労して覚えたルートを別車両へ乗られるように、また数ヶ月掛けて覚えていくという結論になったと記事に載っていた。

鷲は障害者や高齢者、子供、妊婦などを「優先する」車両はあっても構わないとは思うが、障害者が排除される弱い者いじめな側面を持つ「女性専用車両」という実態は限りなく男性差別であり、そんな車両は直ちに廃止すべきと考える。
第一痴漢対策⇒女性専用の車両を作るという発想になるかが理解できん。ホームに警備員を置く、私服警官を巡回させるという別の手段はなんぼでもあるのに、男性全員を「容疑者」扱いした暴挙に出たのか。

性犯罪は容疑者=男、被害者=女が多かったとしても、同性間でも女が男に被害を及ぼす事も発生している。現に大学ゼミの同期の男子学生が車内で痴漢にあったことがあると言っていた。鷲自身も過去に(以下略)。この車両のせいで性犯罪の被害にあった男性は何重にも傷つくことになるのが分からんか?

はっきり言うて異常よ、こんなん。お風呂やあるまいし、男と女に分けるて。(性格には女性専用と男女両用やが)
男性も女性も老いも若きもみんな一緒に乗って安心できる車内作りが本来の筋とちゃうの?この車両できてからおかしなってきたで。何かギスギスした感じ。


ついでや、言うとく。
最初、JRが導入して次々と導入していった時の新聞記事に、神戸電鉄神鉄)は
「弊社は編成両数が少なく、導入は致しません。」と回答していた。その数年後、
「女性のお客様のご要望により・・・」と導入した。が、新開地のホーム形状のせいで混雑が偏重してしまい、苦情殺到でラッシュ時に解除するという、導入意図が極めて怪しいことになっている。

導入せんと断言しとった神鉄が、「ご要望があった」程度で導入するか?
鷲は何がしかの圧力が掛かったとしか思えん。女性受けだけを狙って、事の本質に全く目を向けん無責任な団体が圧力を掛けたとしか思えん。その団体は女性の事を気遣ったわけでは決してない。ただ、女性の為にこんなことをしたというパフォーマンスの為だけにしているのだ。近年の行き過ぎた女性向け、女性専用サービスは、男性差別以外何物でもないケースが多々ある。男女平等とはどちらかを有利に扱うことではない。

鷲は寛子ちゃん以降狂った交通政策が正常に戻るまで、神戸市地下鉄は極力使わんようにしている。地下鉄エリアであってもマイカーやバス・タクシーを使う。