何の為の男女雇用機会均等法?

起きて時計を見たら酷い時間やった。自分で自分が嫌になる。
何とか遅れを取り戻すべく機敏に動いてみても結局はあまり意味のないこと。
すぐに昼食の時間になった。急いで食べて家を出た。
元町からは早歩きで行った。1時ちょっと過ぎに会場に着いた。思たよりようさん来とった。受付に参加用紙を提出して資料コーナーを物色したが、人気があるところは早くも無くなっとった。

会場の中に入ってぐるっと一周してみた。空いとった所に座ってみた。
担当「何か聞きたいことありますか?」
鷲「募集が営業とコンサルティングになっとったんですけど、営業アシスタントや営業事務の募集はやってませんか?」
担当「事務の募集はしてないんですよ。それに事務は全員女性になってます。」
事務職の募集はやってないらしいので早々に退散。

二社目のブースが人気なのか混んでどって列に並んだ。
やっとのことで自分の番が来たと思たら、
担当「ひたち野さんは・・・事務志望ですね?ウチは事務は全員女性なんですよ。今の所それを崩す方針はありません。」
担当「女性ばっかりのところに男一人というのもねぇ。嫌でしょう?」
鷲「全然構わないです。」
担当「時間が無駄になりますがいいですか?」
鷲「取りあえず説明は聞きたいのでお願いします。」
事務的に会社案内・労働条件を説明された。鷲と同時に説明を受けた女の子が但馬の方なので、通勤を心配されとった。終始その女の子『だけ』への説明みたいになっとった。鷲は何とか絡んだろ思うたが、入りづらいものがあった。

労働条件もまぁまぁやし、業務内容を聞くと前職場とほぼ同じで、ますます鷲にぴったりな気がした。それで担当の方に前職場の経験が活かせる件や何やらアピールしたが、ほぼスルー。事務は女性に限るという姿勢を少しも崩さなかった。

雇用に関して男女に限った募集は出来なくなったとはいえ、実際問題こういった「事務は女性限定」という壁に阻まれ続けている。今日が始めてやのうて、今までにも同様な理由で門前払いにされてきた。ハロワの人に「ここに応募したい」と言うと、「ここは書いてないけど女性募集やから駄目」みたいに言われ、応募すらできんことあったし。

大体事務って女性やのうてもできるやん。何であかんのか分からん。鷲は最初から事務に入ろうと頑なに拘っとう訳やなく、まず現場を知ってからと思とる。
断られる理由が「君は元気が無い」とか「資格が足らない」とかやったら努力にしようがあるけど、「男やからあかん」言われたらどうしょうもあらへん。生まれ持った性別で切られるんやったら、それ相応な理由がないとあかん筈ちゃうの?
「○○は女性に限る」とか、「××はこうであるべき」という古臭い価値観でいつまで行く気ですかね、企業の採用担当者さんよ。既存の方針の殻を破ってこそ、次の一手が出てくるんちゃうの?前例が無いからって臆病に現状の大方どこでもやってそうな無難な所にとどめるのてどうかと思う。

何の為の男女雇用機会均等法や。全く意味ないわい。