思い出が尽きない・・・

蒸し暑くなってきて、肌がネチャついて気持ち悪い。昨日の敗戦で気が重い。朝食後母に続く形で出た。まず、区役所に行った。アホみたいに高い国保の支払いをさっさと済ませた。ほんまこんなんやったらその都度医者に払う方が安い。というか、4月以降病院行ってないし。収入も絶たれとんのに高すぎる。
自転車を漕いで2号線沿いに西進。ジグザグに高度を稼ぎながら鷲の母校の高校に着いた。自転車を適当に止めて急な坂を上がる。高校前の交差点には新しいマンションが建って、高校の看板にはかつて併設されていた定時制高校の看板が外され、グラウンド横の門が復元されていた。何もかもが懐かしい。校舎は建て替わっていた。職員室に入ったが、殆どの先生が転勤や定年退職されたようで知らない先生ばかりやったが、何と鷲が2、3年の時に担当やったN先生が見えた。
鷲「先生お久しぶりです。ひたち野です。」
N先生「あ〜思い出してきた。XX回生の。」
語りだしてしまうと長引くので、用件を素早く伝えた。部の新顧問の先生が面談中か何かで不在との事。N先生も補習授業があるので抜けていった。待つ間校舎内をブラついた。鷲は汗かいたし水を飲もと思い食堂の冷水機の所に行ったら、運動部のマネージャーの子が水汲み終わった直後で水が大分ぬるかった。図書館にも寄ってみたが、夏休みとあって入り辛い空気があった。仲が良かった図書館の先生も鷲の卒業してから変わってもたし。
みんな明らかに先生でも生徒でも保護者でもない鷲を不審がって見てくる(ように感じた)。とある先生に職員室の中で待っといたらと言われご好意に甘えることにする。

長いこと待って新顧問の先生に挨拶した。早速こないだ亡くなった元顧問の先生の偲ぶ会を計画している事を伝えて、何点か質問した。その先生は今年の4月から顧問されているようで、詳しい事情ならば・・・と講師をしている部OGの人を紹介してもらった。その人−YMさんと相談室に移動して、今回の偲ぶ会を行うについての質問をしてみた。先生の入院に至る経緯とか、学校で実施した偲ぶ会のこととかを聞いた。彼女は鷲の代とは丁度入れ違いに入ってきて、絡みといえば卒業間なしの頃に鷲の一つ上と鷲の回生とで現役生を激励しに行ったぐらいしかなかったが、彼女はその時のことを覚えていた。その他様々な思い出話に脱線しかけたりしながら打合せは進行していった。
鷲「平成生まれの子ぉももう高校生やもんね。」
YM「もう高校生は平成生まれしかいませんよ。」
鷲「!!!orzorz。(そりゃ鷲も歳とるわけやわ)」
原則的に鷲の入っていたその部は回生を超えた付き合いが頻繁でなく、特に鷲の代と鷲の一つ下の代が不仲やったことや、二つ下の代が入部が無かったこともあり、それ以降の代との交流は皆無やった。そのことが今回の人集めの件に大きく響いている。
最後に連絡先を交換して、
「今の顧問の先生に相談してから連絡します。」「では頼みます。」と別れた。ええ子やった。

その後再び職員室。担任やったN先生は補習授業から戻って来られていた。声を掛けると目を覚まされたようで、
「お昼はちょっと睡眠をとるようにしている。」とのこと。
鷲は高校の時は頗る不良な生徒(非行少年とは違う)で散々先生には迷惑を掛けてしまったので、ひたすら詫びた。
「あの時は散々迷惑を掛け続けてしまった。本当にすみませんでした。」
その後は、「大分先生代わりましたね」とか「誰それは今どうしている」とかいう話で浸っていた。先生はこんな招かざる客にも丁寧に対応して下さった。
「先生が卒業前におっしゃってた話覚えてますよ。あの『今まで解いた問題集や参考書を机に積み上げる』話。」
一つ話題が出る度に、頭の中から次から次へと当時の様子が蘇ってきて、懐かしさに潰されそうになった。先生は午後からも授業があるらしく切り上げて職員室を出た。校舎から出たらまばゆいばかりの夏の日差しを受けて野球部が練習をしていた。
「ああ。みんな若いな。よう頑張っとうな。」とどんどんノスタルジーにはまっていった。
銅像の横の茂みを見ながら、「ああ。ここの木は卒業間近に突然倒れてもて、通行止め食らったなぁ。」
門の前で振り返りながら、「ああそう。この校舎建て替わってもたけど、玄関の部分は変わらんなぁ。」
坂を降りる我が後輩を眺めながら、「ああ。この子達は今まさに『青春の輝き』な時代にいるんだなぁ。」
箸が転がっても感動するタイプの鷲には、どれもこれも堪らなく胸いっぱいになる物件に見えてしまうのである。
体育館をチラっと中入って見てみた。バスケ部の後輩が活動していたが、入口にいた女バス軍団の視線に負けて3秒で退散。一旦元来た道で帰り始めたが、折角やから3年間通った坂を下ることにした。所々家が建て替わっているが、町並みは変わっていない。高校時代を懐かしむ気持ちが、どんな言葉を持ってしても表現しきれない程次々にこみ上げて来て、思わず涙が出そうになった。懐かしすぎるのである。あの3年間の濃縮された日々・・・もう二度と戻れない時代に馳せる想いは並大抵ではない。坂を下りながら何度も何度も振り返っては坂の頂上にある校舎を見上げて感慨にふけっていた。阪急の某駅に着いて、後輩も殆ど見かけなくなってから猛スピードで帰った。鷲は感動してテンションが上がると、なぜか駆け出してしまう癖がある。天気が下り坂になっていたが、鷲の心はどこまでも晴天だった。


帰宅してからシャワーを浴びた。遅めの昼食を取って、ネットをした。早速YMさんからメール来た。夕方からは録画してあった日本−サウジアラビア戦見た。もう結果分かっとうから面白くない。前半途中で止めて、夕食・入浴。風呂上り続き見た。ブログ更新しようとしたが、文が書いても書いても進まんぐらい時間掛かった。