ええんかい!

朝からいかにして社長に辞職の意を伝えるかで迷いに迷っていた。午前中先週金曜日に打ち合わせた件について社長とシナ女が再度打ち合わせていた。鷲担当の客先なので鷲も呼ばれた。
社長「お前見積はちゃんと追ってんのか?」
シナ女「ひたち野さん、見積FAX流したらすぐにファイル閉じるて、それで終わりだと思ってるですよね(怒)。何度言ってもきかないですね。」
鷲「(こいつら・・・)ちゃんと全部が全部は追えてません。」
社長「要するに追ってへんのやな。」この後長いので略。
つまりは、鷲が何もしてへんと決めてかかっている。鷲が電話しよったらずっと監視しとうし、鷲が電話切るまで社内の時間が止まって、切った途端動き出される。こいつ変な事言わんやろなとか、どこと何を喋っているのかとかをわざわざ作業や会議を止めてチェックして、こっちの事全然信用してへんからやりにくい。そんな状況でどうすれと?
午後、社長突然京キト女の机を漁り出した。京キト女は引退・引継の客先参りをしていて不在やった。凄まじい勢いで片っ端からシュレッダーし始めた。社長が「こんなんもういらんやろ。」言うて、目ぼしい物は殆どシュレッダーしていった。社長がその状態になったら、もう誰も手を付けられん。普通は本人に確認とってからやるやろうに。何しとんやら。更には、上司IのUSBまでとばっちりくらって社長預かりになってもうた。
その作業中に京キト女帰社。その最中に鷲が切り出した。
社長「何や?」
鷲「社長。お話しがあります。・・・・退職を・・お願いします。」
社長「ああ。ええよええよ。」
鷲「できれば最短・・3月15日。短すぎで無理なら4月13日で。」
社長「ええよええよ。」

あのなぁ。普通は自分とこの従業員が辞める言い出したら、「何で辞めるんや?」とか「ここでは何やから」とか言って作業を止めて話聞くもんやろ?作業を一切止めず、目も合わさず聞き流しながら「ええよええよ」てなめとんか!お前にとって鷲はその程度の存在か?そんなに鷲がこの会社に不必要なんやったら、もっと早よにクビだの何だの言うて貰た方がよっぽどありがたかったわ。辞めるのを密かに待っとったみたいな態度に腹が立つを通り越して、呆れてきた。

晩は鷲と大仏君とで退出して飲み屋で京キト女と新入りのOさんと合流。下っ端同士の飲み会。本当はYさんも来る予定やったが、どうやら捕まったらしい。話のネタは終始今の職場に対する不満や怒りやった。今日のシュレッダー祭は、京キト女が情報を漏らすんちゃうかという妄想から始まったことで、どこまでも従業員を馬鹿にした経営者にホトホト愛想が尽き、辞職を選択した自分は大正解やなと思った。店を出たらYさんが来ていた。どうやら22時迄打合せやったらしい。鷲が抜けると言い出した事で社内がパニくってるらしい。酔ってベロンベロンな京キト女とYさんを残して帰ってきた。月曜からかなり遅くなってしまった。