甘ったれなんやろけど

いやはや暑い暑い。この夏の前半は割と冷夏っぽかったから過ごしやすかったが、最近は暑い。特に神戸は海に近い所に気象台があるせいか、日中の気温は他の地域に比べてちょっと低いものの、夜の気温はダントツに高い。要するに寝苦しい。
午前中は新聞の日曜版のパズルを解いていた。午後は部屋の整理をしようとするも何もする気が起きんまま時間は過ぎていった。鷲の部屋は風通しが極端に悪いせいか熱がこもりやすく、真夏ともなると殺人的な温度になる。窓閉めきっとったらほぼサウナ。で、真冬は直射日光が入らんこともあって恐ろしく寒い。暑いからて何もせん訳にはいかんから、ちまちまエリア別で分けとったんを会社別に細分化した。夕食・入浴後にジョイトイさんから電話あって、三宮へ良かったら来ないかという内容。今日はもう出ることないやろ思て寝る格好やったから慌てて着替えて出た。
店に入ると、ジョイトイさん、元最西端さんにT.Oさんがおって、偲ぶ会の件何か進んだか聞いたら、あまり進展はなかったそう。やはり、言い出しっぺの鷲が全然動いてない、目的も何をするかもはっきりしてへん、おまけに日程も悪いし・・・・・いやあの・・・グダグダです。T.Oさんはジョイトイさんや元最西端さんと同級生なのだが、もう経営者としての手腕をバリバリに発揮しているかなりやり手な人やから、途中から何か、「これ今プライベートな企画やからまだこんなんで済んどうけど、会社内の企画やったら完全に大目玉もんやな」と社内で上司に問い詰められている図のように感じていた。突っ込みの内容がさすが経営者で、聞いている内にどんどん自分に自信がなくなってきた。元最西端さんは「ひたち野が顧問が亡くなって、『何かせな』と動いたその気持ちが重要や」と慰めてくれた。
そして話は「なぜ鷲が退職したのか、その理由について」というお題になって、殆ど面接官と面接される人いう感じになってしまった。理由について手っ取り早く、
長時間労働の割に、時間外労働が一切つかない」「人間扱いされなかった」「上司の嫌がらせにあっていた」とまぁ一通り言うてみたが、「(残業出んのは)中小はどこも同じやで」と突っ込まれて、途中から言うの嫌になったけど流れを遮る発言がなくて、ずっと喋っていた。これでは鷲が
「我慢が足らん。甘ったれ。」ではないか。
鷲は辞めた当初は、「鷲の方から会社を捨ててやった」的な発言をしていたが、こないだの四国旅行以降完全に自分自身に自信がなくなってもて、「ああ、やっぱりあんな上司はどこにでもおる。それを我慢でけん鷲はやっぱりヘタレなんやわ。」と思うようになってきた。会社におった時は和ワカ女や京キト女に「ここは特殊。他はこんなんちゃうから。ここ勤められたら他でもいけるわ。」と散々言われとったんは何やったんやろと思った。

帰る方向の違う元最西端さんと別れ、3人で電車に乗った。途中でT.Oさんが降りていって、ジョイトイさんと一緒の駅で降りた。まず、先週の件でギクシャクしてしまってたのを謝ろうと思って話をしだした。再就職の件について、店内でも突っ込まれたが、細かい内容は違うが同様な突っ込みを受けた。その内容は別にここに書くほどのことではないので省略。
ただ、私としては「9時〜17時」で働きたい。家に近かったら「8時〜」でもええ位。鷲はマラソン型やのうて短距離型やから、長時間労働だと心身もたん。集中力が凄い代わりに持久力に欠けているからだ。何か「長く働くことが正しい」と考える古臭い人間のせいで、世の全体的に「サービス残業当たり前」を筆頭に自分の職場がいかに悲惨かちゅう話になり、「お前等よりもっと悪条件のとこはなんぼでもある。お前等は恵まれとんや。甘ったれんな。」という結論になる。他がそうしているから、みんなそうだからと「より悪い条件。労働基準法なんて何の意味も無い労働形態」が標準化されている昨今の状況はどうかと思う。鷲は「アフター5」なるものを楽しみたいと思っている。何も年がら年中17時でピタッとあがれるとは考えてないけど、毎日毎日忙しかろうがお手すきであろうが残業させられるが、賃金は一切出んいう状況は おかしい。鷲は人間であって機械ではない、長い時間動かしたらその分生産できるわけでもない。残業が月に100時間越えるんやったら定時ってなんの為にあるんかと問い詰めたい。

日本は豊かな国であると思う。日々の衣食住に困ることはない。鷲は学生が書きそうな「日本は物質的には豊かだが、精神的には豊かでない」というのを書こうとしているのではない。個人を認めん事の怒りを書き連ねたい。
以前、父がフランスに出張に行った際、
「向こうの人は暮らしは質素やけど、みんな17時位で退社してカフェ行ったり自分の時間を大切にしている」という話を聞いたことがある。日本人に足らんのはこういうのではないか?精神的な豊かさなんて所詮個人の許容範囲の問題やから鷲はどうだってええねん。「自分の時間」という発想が全く無いんが大問題やと思う。個人はあくまでも会社の奴隷であって、例え休日であっても『仕事』であればプライベートも犠牲にせんなんという、鷲からしたらクレイジーな考えがスタンダードになっとるんが腹立たしい。仕事は何においても優先する事項ではない。鷲は仕事は仕事、プライベートはプライベートでけじめをつけたい。仕事中は仕事に全力投球する、休日は休日でしっかり休んだり自分の為に時間を使ういう風に。仕事は大事やが、鷲は仕事の為だけに生きとんちゃう。鷲は自分の人生を愉しむ権利がある。誰が何と言おうと。